SIGMA DP2 Merrillはマキナ67と思って使おう。その3.印画紙の号数を選ぶようにSIGMA Photo Pro5.5のプリセットを作っておく。(モノクロ散歩に写真追加しました)
ずーっとモノクロの現像とプリントを繰り返していると、もう自分のトーンができあがってきます。シャッターを押す時に「何号で焼いて、ここの部分は覆い焼きしようやな...」などとプリント作業をイメージしていました。「トライX D-76現像液1:1希釈で20度10分 イルフォードのギャラリー2号」が基準でした。今はその作業から10年以上離れてしまっているので勘を取り戻すまでまた1からやり直しです。
今度はSIGMA Photo Pro 5.5という現像タンクというか引き伸し機を使って"暗室作業"をするわけですが、プリセットを作って印画紙の号数に当たるコントラストとシャドウの"足"とハイライトの"肩"を決めておくことにしました。
無限の組合せがあるってすごく自由な気がするのですが、いざ実際に選択を迫られると意外に決められずに迷ってしまうものです。ある程度の枠と枷を作っておくと決定が早まります。
何もしないゼロベースを2.5号にしました。2号はコントラスト-4、ハイライト-4、シャドウ+4。3号はコントラスト0.0、ハイライト+4、シャドウ0.0等々...。モニターは黒の締まりが良く、ついシャドーを強調してメリハリをつけたくなりますが、そこはグッと堪えて。あくまでもグレイトーンの中で、その写真が持っている階調を全て使い切る気持ちで"調子"を整えていくのです。これは写真学校時代に藤田直道先生や矢野先生から言われ続けていた事です。
青春時代の"あの様々な面倒な事"をもう一度考えられる、"面倒の掛け甲斐のあるカメラ"それがSIGMA DP Merrillシリーズです。
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